手が普通に使える人なら、ヨガの達人でもない限り、わざわざ足で文字を書いたり食事をする人はいません。足は「手ほどは器用ではない」という事を念頭に置きつつも、足首が下がり音を出してしまう前に、はたして上手く引き上げたりする事ができるのか・・・
ちょっと試してみましょうか。普通のイスで結構ですので、足が床にべったり付く通常の高さのイスにお座り下さい。
A:スネとふくらはぎの力でジャンプさせる場合

右足(ペダルを踏む方の足)だけでいいので、つま先から立ててみてください。次に足首をグイッとまげて足の前後の力を使ってジャンプさせてみてください。できましたか?、これが「スネとふくらはぎの力でジャンプさせる」ということです。

ドラムのペダルにはビーターとフットボードを戻すためのスプリングが付いているので、ジャンプをした瞬間(足を離そうとした瞬間)にペダルのプレートは勝手に戻ってきます。そして上がった足をそのまま落とせば自動的に1打打てます。

皆さんもうお分かりだと思いますが、スネとふくらはぎの力で足を持ち上げるということはフットボードが地面のように「固定されてなくては不可能」です。すなわちヘッドにビーターを付けたままにする「クローズド奏法」をしていないとダメ。もしオープン奏法でこれをやった場合、そのアクションを起こす度に1打余計にバスドラを打ってしまうことになります。また、この力でジャンプさせるには、若干ですが体重を「前がかり」にする必要があります。

ハイ、一つ消えました(笑)
今回の私の悩みに関して「スネとふくらはぎからのアクション」では、問題は解決しないということでした。

さて、次に行く前に以下の3枚の画像をちらっと見ておいてください。
1.標準的なポジション
2.太ももを持ち上げる場合
3.超ハイポジション
B:股関節から持ち上げる場合

こちらもちょっとやってみましょう。同じようなイスに座ってスネやふくらはぎの力を使わないで太ももをグッと上げて見てください。慣れない方はしばらくやられていると、動かしている足側の股間節部分(足の付け根)が痛くなりませんでしたか?

またやや体重を
「後ろがかり」にしないと(上半身を少し「後ろめ」に移動させないと)スムーズに足が上がらなかったでしょう。それに体重を前がかりにしていては余計に負担がかかります。上のモルダーの画像2が丁度いい感じです。でもこれじゃあドラムは叩けませんね。 注:この体勢で叩いている人もいます・・・

実はこれを解消させるためには「ある方法」があります。それは
「イスの高さを上げてしまう」という方法です。画像3の超ハイポジションを見てください。これは皆さんも実際に試してみれば分かります。イスの高さが高ければ片足を上げる事はさほど大変ではありません。
かの「村上ポンタ」さんは実はこのスタイルで演奏されていますが、足の上げ下げのコントロールは比較的ラクになるものの、これは演奏中の身体のバランスが取りにくい、非常に難しい演奏スタイルです。また耳の位置が高くなり過ぎるので、生音だとバスドラの音がかなり遠くに聴こえます。それだけでタイミングの感覚が変わっちゃいますね(まあ慣れなんでしょうけど)。それにしてもこの奏法は身体に悪くないんだろうか・・・「よくやってるなあ」といつも感心しています。

で、さんざん色々と言ってまいりましたが、私の出した結論として・・・

もしあなたが「足を落として音量が稼げるタイプ」のオープン奏法をしたいなら、
たとえ多少痛くても(笑)足の付け根から持ち上げて落とす!!

そして重心が後ろがかりにならないようにグッと我慢して演奏する事です(笑)

って、ホントかよぉ〜(泣)


この「落っことし」オープン奏法は身体のバランス、特に下半身のバランスを取るのが難しい奏法だと思います。私なんか右足を上げるといつの間にやら左足にテンションが掛かっていて、片足づつ上げちゃってるという情けない状況です。右足を上げても左足は左足で独立してコントロール出来なくては片手落ち(片足落ち?)です。今日も打開の為にスローンに腰掛ける位置、前に行ったり後ろに下がったり、そしてその時の尻の堅さ(笑)も含め試行錯誤を繰り返しています。そもそも子供の頃、草野球でキャッチャーをやったとき、
しゃがんだ瞬間に後ろに倒れてしまった経験を持つ(笑) 非常に鈍くさい バランス感覚の悪い私。未だ解答は得られないまま、相変わらず「落っことし」奏法が苦手です。

何故私は上手く踏めないんだ・・・

Pennyさん、単に「練習不足」なんじゃないですか?

いやはや先生のおっしゃる通りでございます。ま、結局そうなんですけどね(笑)
こればかりは時間をかけて克服するしか無いでしょう。
できる人はできてるんだからね、今年こそは、今年こそは何とか・・・

長文失礼、お付き合いありがとうございました♪

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