前のページでお話した私の悩み、連続したキックのダブルストローク(オープン奏法)の際に足首の動きで余計な音符を打ってしまう・・・これって何かに似ているなあと思っていたら・・・
スティックを持つ両手で例えると、手首をスッと手の甲から曲げてスティックの先から持ち上げるか、手首を逆に曲げて手首そのものから持ち上げるかの二つです。とりあえずモルダーにやらせてみました(笑)
1.スタンバイ状態 2.スティックから持ち上げる 3.手首から持ち上げる
画像3の「手首から持ち上げる」をご覧ください。このモーションは手首のスナップを使って叩く奏法でこの画像で見るとおり、モーションの最初の段階ではスタンバイ状態の画像1に比べて一度スティックが下がり(下に向き)ます。
※注:ちなみに大きなモーションで叩く時は、手首から始まり最終的には腕全体を使うので、振り降ろしの段階ではスティックが画像2の様になります。
手に関しては気をつけてさえいればモーションの時にちょいと下がるスティックで音を出してしまう事はありません。当たる前に腕から引き上げてしまう、もしくは当たらないようにちょっとだけスティックを強めにホールドすれば、スティックは下を向き過ぎずに手首とともに付いてくるからです。以上の事柄を参考にそれを「足に置き換えて」考えてみると、

「当たる前に引き上げる」のは、もっと素早く足を上げるということ
「強めにホールドする」のは、足首を固定してつま先が下を向かないようにすること

以上のやり方か、もしくはこの二つを同時におこなうかです。
もしかするとこれが解決の糸口になるかもしれません。
ドラマーの知り合いの人にキックを相談すると「ペダルを踏み込めばイイんだよ」という人と、「足を落とすのがラクだよ」という人に分かれます。ペダルを踏み込もうが、足を落とそうが、別にその人の好きにすればいいだけです(笑)。しかし私が常々疑問に思っている事、それは

そもそも足を何処(の部分)から持ち上げるのか

ということ。

ペダルに対して足は
常に上からやってきます。足を持ち上げるために使う関節や筋肉、踏み込む時でも落とす時でも、その足を何の力を使って「その時ペダルの直上に位置させる」のか・・・
ドラム雑誌、教則本、教則ビデオ、そして数多くのインターネットのサイトに至るまで、私が目にする限りこの疑問の解答にしっかり答えてくれているものは実は何処にもありません。「足を上げて落とす」とは書いてあっても、その時に「何処に力を入れて」とは書いてないのです。もしかするとこんな事を疑問に思っている人間は「私だけなのではないか」と心配しています。大多数のドラマーにとってはペダルを踏むために足を上げる事なんてほとんど意識もしない、ぶっちゃけ「息をする事」と同義なのかもしれません・・・

って、なワケねえよなぁ(笑)

踵を持ち上げるのはふくらはぎ、つま先をコントロールするのはスネの力、そして太ももを持ち上げるのは足の付け根の筋肉です。私が思いつく
ドラムのフットペダルを演奏する為に必要な足を上げる行為の方法は以下の二つ

「スネとふくらはぎの力でジャンプさせる」
「股関節から持ち上げる」かのいづれかです。

さーて、いよいよ佳境に入ってまいりました(笑)
長かった話も次でラスト!!<続く

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