こちらも修理から帰ってきて「リボーン」したSMS1465。こちらは「ほぼ」というよりも実は完全に「新品」ですが(笑)一応変わった部分と変わらなかった部分を紹介したいと思います。このページもまずは以下のリンクの2ページを先にご覧頂いてからの方が、より分かりやすいと思います。
楽器紹介 SMS146510年間:TAMAの場合
TAMA
Starclassic
SMS1465(改)
カラー:京(ホワイトオレンジサンバースト)

サイズ
シェル
フープ
テンション
14×6.5
メイプル6プライ5mm
+サウンドフォーカスリング
ダイキャスト
8

以前よりもパワーが出たような感じです。先日早速ライブで使用してみたのですが、そう感じました。私の所有するもう一つのメイプル6.5インチ、パールMMX1465SDとテンション数を除けば、だいぶスペック的に近づきました。でもやはりサウンドはかなり違います。まあそうじゃなきゃ面白くないですけどね(笑)TAMAユーザーにはお分かり頂けると思いますが、そのものズバリ「TAMAの音」冷た過ぎない乾いたキレイなサウンドが出ます。
最近のスネアの主流はもっと浅いタイプの5インチや5.5インチなどで、人によっては6.5インチは反応が鈍く感じるという意見を持つ人もいます。最近のカタログでは6.5インチスネアはモデルラインナップから外れる傾向もみられ、寂しい限り。しかし私にとって6.5インチは、ドラムを演奏する上でとても大切な絶対に外せないサイズです。確かに反応の鋭さ、敏感さでは、浅胴モデルの方にアドバンテージがあるかもしれません。しかし例えばスティックを力を入れ過ぎないようにグリップし、大きなモーションで、フルのオープンリムショットを叩いた時の6.5インチのサウンドは、決して浅胴スネアでは味わう事の出来ない「スパーン!」という胸のすくような音です。

6.5は使っていて楽しい。私はMMXもこのStarclassicも大好きです。
写真でお分かりのように、ストレイナーはこれを機に「新型」にしてもらいました。スナッピーの貼り具合をメモリしておける新機構が付いているのが、アイディアのTAMAらしい部分。今風のごく小さなサイズになり、昔の大きなストレイナーも好きでしたが「君も遂に新しくなったんだね」という感じで(笑)感慨もひとしお。

「基本的に以前のパーツを使いますが、新しいシェルなので、ラグだけは全部新しいものに交換しておきます。」とTAMAの方に言われていたのですが、見ると今まで貼って無かったはずのステッカーがあったりして、どう見てもフープも新しく(笑)テンションボルトの手触り感もどう考えても新品としか思えず(笑)修理とかリニューアルとかいうより、どうやら私は完全に「新品を購入した」ようですね(笑)なんて親切なメーカーさんなんでしょう。TAMAの担当の方にはかなりお気遣い頂いたようです。オリジナルカラーをゴリ押ししたので、うるさい客だと思われてないといいのですが(笑)
あつかましいお願いかと思ったのですが、一応「シェル交換修理」なので、前のパーツであるアクアマリンのシェルを返却してくれるよう頼んだら、これまたあっさりと返却されました。

「まさかヘッドだけ張ってない“まんま”な状態で帰ってこねえだろうな・・・」
ヘッドとスナッピー以外は新品が納品されたので多少心配
をしていましたが、写真で見てもお分かりの通り、返却されたシェルは(ラグもストレイナーも付いた状態で)宣言通りちゃんと「フープ無し」でした。TAMAは親切で、なおかつ「筋を通す」会社だと感心しました。

おかげでアクアマリンのシェルも
フープとボルトを買えば、まだ全然使えます(笑)

今回の事で多少心配になったのですが、YAMAHAといい、TAMAといい、良いメーカーである基準のメーターがレッドゾーンを軽く振りきっています。いいのかなあ、こんなことで(笑)

顧客を大切にする事は、永く仕事をする上で非常に大切になってくる部分です。「情けは人の為ならず」という言葉もあるように、そのユーザーが得た経験は、巡り巡っていつか何らかの形でフィードバックされるはずです。会社の評判は売上を左右します。広告やイメージも大切ですが、楽器というパーソナルなモノは「口コミ」で評判が広がる可能性が非常に高い商材だといえます。今回はYAMAHAとTAMAでしたが、きっとどのメーカーも同じようにユーザーの立場に立った判断をされる事でしょう。私はチンケなものですが、これでも経営者の端くれです。今回の経験は大変勉強になり頭が下がりました。


納品されたものから、ダイキャストフープを持ってきて使えば、すぐさま「元のサウンド」も楽しめますが、恩返しと言っては僭越で、また実に微力ですが、ここはいっちょうTAMA製の「スティールマイティー8テンションフープ」でも購入しましょうかね。


TAMA ホームページはこちら
http://www.tamadrum.co.jp/

前のスネアへ 一つ前のページへ 次のスネアへ
ARI since 2004 Copyright All Right Reserved