話は前後しますが、フープなしで帰ってきた私のStarclassicアクアマリン。シェルに経年変化が見られ、現役から退いたとはいえ未練もあり、その後私はスティールマイティー8テンションフープを購入し、テンションを掛け過ぎないように気をつけながら、プレスフープならではの柔らかな叩き心地を楽しんでいましたが・・・
実際、プレスフープのおかげで叩き心地は柔らかくなったものの、思っていたよりも音がオープンではありません。悪く言えばスカッと抜けないし、芯が(全然)足りません。

メイプル6.5インチ8テンション + プレスフープ

もし、Starclassicのスネアをこの組み合わせで使っている人がいたら先に謝っておきます、ゴメンナサイ。でも叩いているうちに「何だよ、こんなのStarclassicのサウンドじゃねえよ!」とやり場のない怒りまで込み上げてくる始末(笑)。それに「好き」とか「嫌い」とか言う以前に、私はまさか元の音が出ないという事が、こんなにも「不愉快で気持ち悪い」と感じるとは思ってもいませんでした。
修理(交換修理)とはいえ、カラー別注(KYO)に施してもらったサウンドフォーカスリング(SFR)は、SFR無しモデルと比較すると全くと言っていいほど別のサウンドです。もちろんそのサウンドは気に入っていますし、実際によく使ってもいます。しかし決して元の8テンションSFR無しStarclassicの「あの音」ではないのです。
カラー別注(KYO)の新シェルを「SFR付き」にしてもらった一番の理由は、シェルさえ残ればどちらのサウンドも楽しめると踏んでいたからです。そしてシェルだけになったアクアマリンをプレスフープにしてみたのは、同じサイズのシェルで、ダイキャストフープのモデルがパールMMXも含め、「何個もあったって芸が無いかなあ」と思って、とりあえずサウンドキャラクターを変えてみたかったからです。これらは全て興味本位で取っていた行動です。しかし前述の通り「Starclassicシェル + プレスフープ」のサウンドは、思ったよりも自分の好きな方向とは違っていて(もしかするとマイクで拾ったら素晴らしいサウンドなのかもしれませんが)、少なくとも「叩いている時のサウンド」は私の好みではなく大失敗でした。

余談ですが、以前私のラディックのLB400BTにダイキャストフープを付けてみたとき、同様に全く好みのサウンドでは無くなってしまった事があります。もっとメーカーの音作りを信用すべき(笑)だと思いました。しかし相性ってあるんですね、ホント不思議です。

冷静になって考えると、私が愛した「あのStarclassicのサウンド」は「薄いシェルとダイキャストフープ」のコラボの賜物であり、私にとって何よりもその姿が正解だったのです。結局私は最後まで、ダイキャストフープの付いた、そしてSFRが付いていない、通常仕様のアクアマリンStarclassicの音が忘れられませんでした。そうこうしているうちに、自分でやってる事がバカらしく思えてきました。

やーめた。元に戻そう!

せっかく手にしたものの、私にとってはプレスフープにしたStarclassicの音は「ナシ」でした。勉強代が掛かりましたが、結果8テンションプレスフープはお蔵入りする事にし、ダイキャストフープに戻す事に決めたのです。



さて、改めてTAMAから8テンションのダイキャストフープを取り寄せようかと考えていた矢先、カタログをめくっていたら面白いスネアが目に止まりました。

それは金色に輝く「ゴールドパーツ」を使ったStarclassicスネアでした。

ふーん、ゴールドパーツか・・・
そして次の瞬間、私の頭に「一石二鳥」という文字が浮かびました。

どうだい、取り替えちゃったよ!、ゴールドパーツに!!

リッチな雰囲気がたまりません。手前味噌ですが非常に似合っています。
「何だ、最初からこうすれば良かったよ!」と思うほど、高級感の溢れる見事なルックスに大変身です。


世の中、一般的に銀よりも金の方が偉いので、銀色のパーツを使っている私のセットTQSに組み込んでもKYOが偉そうに見え、「私はスネアである」という特別な感じがしっかりと出ています。以前から切望していた部分が、こんなパーツひとつで(ひとつじゃないけど)、ド派手なTQSに負けない存在感が出るなんて驚きですね。ま、結局自己満ですけどね(笑)

今回はフープとラグ部分の交換でした。ストレイナーとバット部分に関してはまだ手に入れていませんが、これだけ効果があったので是非注文したいと感じました。また、おかげさまで初代Starclassicアクアマリンも、KYOから外したフープを取り付け、無事昔の姿に戻ることができました。「あのサウンドよ再び!」ってな感じで、このところ結構こき使っています。

最後になりましたが、残念な事に、14インチStarclassicスネアの「8テンションモデル」は廃盤になってしまいました。もしあなたがこのサイトを見てStarclassicが欲しくなっても(笑)、今後は10テンションモデルから選ぶしかありません。理由は「10テンション」ばかりが売れるからなんですって。これって時代の流れなんですかね。

分かってねえよなあ・・・(笑)

8テンションのStarclassicスネアはイイよ!、もちろん10テンションだって悪くないけど、10年以上使ってる私が言うんだから間違いないよ。生意気な言い方で悪いけど、今後Starclassicを選ぶ人はとても可哀想だと思っちゃうよ。最近評判のCANOPUSだってほとんど8テンションだろ?、それには「ちゃんと理由がある」んだって。それに10テンションの薄胴メイプルスネアなんて、今や何処のメーカーでも作ってるじゃん。確かに音量は稼げないかもしれないよ。でも「薄いシェルを鳴らす + パーツも最小限」という、分かりやすいコンセプトの良いドラムが無くなっていくのは切ないよ。ホント。
さらに追い討ちを掛けるように、この「ゴールドパーツ」も廃盤になってしまうそうです。この場を借りて正直

「あ〜あ・・・」

って言わせてもらいます。モノは何でも思い立った時、欲しい時に買っておくものですね。私的には前ページで紹介したセットStarclassic Birch(RSF)のパーツがゴールドじゃなくなるなんて、カッコ良さが半減もいいところですよ。まあ、私にとっては「ある意味助かった」と、言えなくもないですけど・・・(笑)。とりあえずまだパーツがあるうちにストレイナー買っておこうっと。


それにしても、どうして私の好むものばかりが次々と無くなっていくのでしょう・・・?
って、もしかして私がズレてます???

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