6台目のスネアです。新宿某店で試奏し即決。浅胴なのにズシリと重い(ハッキリ言って5インチのラディックより重い)、厚さ1.5mmのブラスシェル。実はその日、サンバチーム用に「軽いピッコロスネア」を探しに行ったのですが、結局買ったのは「これ」ですよ(笑)
TAMA
PBS240
カラー:ヘアラインニッケルメッキ

サイズ
シェル
フープ
テンション
14×4
ブラス(ヘアラインニッケルメッキ)
スチール
10

初志貫徹しないダメ人間だと思いながらも、最近そんな自分に慣れてきました。まあ、楽器も人も一期一会ですから(笑)
きっとこいつとは縁があったのでしょう。デイブウェックルさんの教則ビデオ「Back to Basics」を見て以来、ブラスのピッコロのサウンドに憧れていたのでそれはそれでアリです。

このシェルに施された、ヘアライン仕上げのメッキはとてもキレイです。写真で伝わるか不明ですが「かなり好き」ですね。どうですか?
話はちょいとそれますが、実はかなり以前から欲しかったスネアドラムがあります。それはTAMAのベルブラスのピッコロスネア(4インチ)です(写真下)。このスネア、私は「ピッコロ大魔王」と呼んでいるのですが(笑)とにかく音が「凄い」。

こいつがピッコロ大魔王

「このハコ(ライブハウス)であんな音が出るのか・・・」

以前タイバンのドラマーがこれを使用していて、その余りにも情け容赦ない「音」に圧倒された記憶があります。そのサウンドは限りなく美しく、
爆音でレコードをかけているのかと一瞬勘違いしたほどです。以前から高級シンバルの原料である「ベルブラス」で作られたスネアは「鳴る」と聞いてはいたのですが、他バンドのサウンドチェックやリハを見ていて、知らずに口が開いていたのはその時以来ありません。そこに居た全員がドラムのサウンドに耳を奪われていたと思います。まさに「大魔王」のサウンドでした。その時の衝撃は何年も経過した今でも鮮明に心に残っています。

興奮冷めやらぬまま、当然のごとく次の日に楽器店に行ったのですが(笑)そこでさらにそのスネアの「価格」に衝撃を受けました。
なんと定価17万円です。シャレじゃなく一個の価格です。

冷や水をかけられてしぼんでいく私の「冷めやらぬ興奮」の音。

これ1個で
私のシンバルが1セット買えちゃいます。音楽CDが100枚くらい買えます。もっと言えば、今乗っているスクーターと同じ価格です(笑)仕方なくその時はあきらめましたが、今でも時々夢に出てはうなされる「ベルブラスの衝撃」。もっともっとドラムが上手になってから、必ずいつかこの手にきっと・・・分割払いで手に入れたいと思っています。
話を戻して、このPBS240を即決した理由は、床にめり込むくらい思いきり叩いた時のサウンドが、上記の「ベルブラス」に「ほんのちょっとだけ」似ていたからです。もちろんベルブラスのような「爆音」ではありませんが、サイズから想像するよりもはるかに「迫力」があって、私の持っている深胴スネアにも負けていない音量です。

同じブラスでも
オープンなサウンドのラディックとはかなり傾向が異なり、実に落ち着いた印象。ラディックが「スッカーン」なら、これは「コーン」って感じです。1.5mmという金属銅にしては厚めのシェル(だから重い)が効いているのかもしれません。TAMAのカタログに書いてある様に確かに「上品」なサウンドです。同じスチールフープでもラディックとはかなり異なり、叩き心地は「硬質」な感じ。現在Commerzでメインスネアとして活躍してくれています。
TAMA ホームページはこちら
http://www.tamadrum.co.jp/
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